犬の皮膚トラブルで動物病院へ受診される飼い主さんは多くいらっしゃいます。
・愛犬が最近体中を痒がっている
・愛犬の皮膚が赤くなっている
・かさぶたができている
など、皮膚トラブルの症状は様々です。
放っておくと悪化し、治療にかなりの時間を要することもありますので愛犬の皮膚の状態は常にチェックしておきましょう。
ここでは、犬の皮膚病について気になる症状や原因について解説いたします。ぜひ参考にしてみてください!
犬の皮膚病で病院へいくべき5つの症状
基本的に愛犬の皮膚に異常があれば、できるだけ早く動物病院へ相談することをおすすめします。
その中でも
- 皮膚が赤い
- かさぶた
- ニキビみないな赤い発疹
- 毛がよく抜ける
- フケが出ている
などの症状がある場合は、様子を見ずに動物病院へ受診するようにしましょう。
皮膚が赤い
犬の皮膚が赤いときに考えられるのは主に【感染症】【アレルギー】【免疫異常】【腫瘍】などです。
その他にも皮膚の下で出血が起こっている可能性がある場合、原因を探るためにも血液検査を行うこともあります。
かさぶたができている
犬の皮膚にかさぶたができている場合は大きく分けて【怪我】【皮膚病】【腫瘍】の3つが疑われます。
皮膚病によるかさぶたは、具体的には膿皮症や脂漏症、細菌や真菌の感染症などで症状が出ることがあり、広範囲にできていて色は赤色・赤茶色・黒であることが多いです。
赤い発疹
犬の皮膚に赤い発疹が出ている場合、主に感染症やアレルギー性皮膚炎が疑われますが、赤いニキビのような発疹の場合は、膿皮症の可能性も考えられます。
毛がよく抜ける
獣医さんは毛の抜けるパターンでどのような皮膚病を発症しているのか、ある程度予測することができます。
例えば左右対称に抜けている場合や中央のみがキレイに抜けるような場合は身体の内側の異常を疑い、身体の一部のみもしくはまばらに毛が抜けている場合は、感染症や掻きむしることで毛が抜けたなど身体の外からの影響が原因と考えます。
フケが出ている
犬は健康な状態であっても一定量のフケは発生します。ですが、皮膚の乾燥や皮膚病になるとフケが大量に出ることがあります。
皮膚病であれば主に、先天的な体質によるものや、後天的な疾患によるもの(角化異常)などが原因と考えられます。
犬の皮膚病の種類について
犬の皮膚病には複数の種類があります。
その中でも犬によく見られる皮膚病をピックアップしてご紹介いたします。
犬の皮膚病│換毛期のトラブル
換毛期のある犬種の場合、換毛期なのにうまく毛が生え変わらずに残ってしまいます。
生え変わらず残っている毛をそのままにしていると毛玉になり、皮膚が細菌が好む蒸れやすい環境になってしまいます。
最近が増殖するとかゆみを起こしやすくなり、愛犬が身体を搔いたり噛んだりすることで皮膚が赤くなっていることも考えられます。
犬の皮膚病│感染症
かさぶたができる症状が現れる感染症は【表在性膿皮症】【皮膚糸状菌】【犬ニキビダニ症】【疥癬】などです。
これらの感染症はかさぶたの症状以外にもニキビのような赤い発疹が出ていたり、脱毛や強いかゆみが生じるなどの症状も現れることがあります。
犬の皮膚病│アレルギー性皮膚炎
犬の皮膚に炎症が出やすいアレルギーは【ノミアレルギー】【食物アレルギー】【犬アトピー性皮膚炎】などです。
かさぶたができる他、かゆみや皮膚が赤くなっていたり脱毛がみられる場合もあります。
犬の皮膚病│アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎はアレルギー性皮膚炎の一つです。
アレルギーを起こしやすい体質の子が発症しやすいと言われていて、歳を重ねるに連れて症状が悪化することが多いです。
痒みが生じるため、搔いてしまうことによって皮膚が赤くなることがあります。
犬の皮膚病│膿皮症
膿皮症は犬の皮膚病の中でも多く見られる皮膚病の一つです。
常在菌のバランスが崩れ、一部の菌が極端に増えることで皮膚トラブルが生じる病気です。
ニキビのような赤い発疹やフケや脱毛がみられたり、かさぶたができることもあります。
まとめ
皮膚の異常がでてもしばらく様子を見るという飼い主さんも少なくはありません。
ですが、放っておくと治療が長引いてしまったり悪化してしまうこともあります。
「皮膚が赤くなっている程度」「少し搔いている程度」だったとしても、かかりつけの獣医師へ相談することをおすすめします。
コメント