愛犬と楽しくお散歩♪ 引っ張り改善

お散歩のお悩みはよくある相談のうちのひとつ。吠える、飛びつく、引っ張る、怖がる、お散歩嫌いなどなど。。。せっかくお散歩に行くなら愛犬も飼い主さんも楽しみたいですよね。そのために必要なことをお伝えしていきます。

目次

お散歩に必要な物・事

お散歩する前に準備するもの・事があります。道具だったり心構えなどいろいろありますが、必要最低限のことを挙げてみます。

「お散歩」基礎知識

なんとなく漠然と「ワンちゃんはお散歩させないといけない」と思っていませんか?
私はそんなことはないと思っています。お散歩は運動や気分転換、ストレス解消になるという理由がありますが、工夫や努力で家の中でも十分可能なことです。

逆にお散歩嫌いなワンちゃんを無理やり外に連れ出すのがストレス解消になるのかと考えると、なるわけないですよね。そうい子はだいたい怖がりな子やお散歩中に嫌なことがあってトラウマになっている可能性が高いので、お散歩よりも先に社会化をしてあげるべきなんです。(やり方は社会化って大事!愛犬との暮らしをもっと楽しくを参照)

お散歩は「社会化ができていて外でも怖がらず楽しむことができる」ことが前提なのを理解しましょう。だから絶対しないといけないことではないんです。でも、お散歩でなければ経験できないこともたくさんあるので、怖がりなどマイナス面がなければお散歩はしてあげたほうが良いことだと思います。

次にお散歩中のポイントや気をつけることをいくつか挙げて簡単に説明します。

【回数・距離・時間】
1日何回、どのくらいの距離をお散歩したらいいのかは犬種や個体差があるので決まっていません。感覚になりますがワンちゃんがもうちょっとお散歩していたいと意欲が残っているくらいがいいですね。疲れきるまで歩くと飽きたりお散歩嫌いになる可能性があります。

たいていは30分~1時間程度を1日2回くらいが目安になるでしょうか。時間帯は夏は地面が熱くなるので日差しがきつい時間帯は避けて朝や夕方から夜にしたり、冬は日が出て気温が上がる日中にするなどワンちゃんにとって快適な時間帯を選ぶようにしましょう。

【お散歩用具】
ほとんどの飼い主さんはわかっていると思いますが

🔸 ビニール袋(うんち用)
🔸 水「ワンちゃんが飲む用」と「おしっこ流し用」
🔸 懐中電灯(夜間用)
🔸 オヤツ

最低限はこれくらいでしょうか。もちろん他にもあると便利な物などありますが、それは飼い主さんが考えて準備してください。

【マナー】
一番大事なのは他人に迷惑をかけないことです。それを基準に考えれば大丈夫ですがいくつか挙げてみます。

飛びつき、吠え、興奮しすぎるなどは迷惑になることが多いので十分に社会化をしておきましょう。ワンちゃんだけでなく飼い主さんも気をつけないといけないことがあります。排泄の処理をするのは必要最低限のマナーでみなさんちゃんとしていると思うので説明は省きます。

先程オヤツを準備すると書きましたが、必要であれば愛犬の行動をコントロールするのに使うためです。しかし、オヤツというのはほとんどのワンちゃんが好きなので、周りに他犬がいる時に使うと奪い合いのケンカになることがあるので注意が必要です。

同じ理由でおもちゃも使い方を間違えるとトラブルになります。それを理解していない飼い主さんが多く、おもちゃを投げて遊んだりしている。顔見知りばかりで危険が少ないとわかっている状況ならいいかもしれませんが、知らないワンちゃんの場合は危険が伴うので様子を見たほうがいいでしょう。

実際に私が見た話で愛犬のゴールデンとドッグランでボールを投げて遊んでいる方がいて、遠くに投げた時に他の人の足元に転がりました。その人はワンちゃんに渡そうとボールを蹴ったら足にゴールデンが噛みついたんです。

物を守るワンちゃんの場合、おもちゃを取られると思って攻撃的になる子がいるので加害者だけじゃなく被害者にもならないように注意しましょう。

ポイント

✅ お散歩はいろいろな経験ができ楽しいのでしたほうがいいことだがしないといけないわけではない
✅ 怖がりでお散歩嫌いな子は先に社会化で怖がりを治すべき

お散歩中の悩み

吠えや怖がりなどはお散歩をする前に社会化をするべきなので、お散歩の悩みとは別と考えてください。それ以外のお散歩中の悩みってそれほど多くないです。よく相談されるのは「拾い食い」や「引っ張り」でしょうか。

拾い食いに関してはトレーニング方法もありますが、飼い主さんが周囲をちゃんと確認してリードをしっかり握っていれば拾い食いの多くは防げます。ということで今回は「引っ張りの改善方法」をお伝えします。

引っ張りを改善する

引っ張りは愛犬にも飼い主さんにも負担がかかるので良いことではありません。特に大型犬だと飼い主さんが引きずられたりリードを放してしまう危険性もあるのでちゃんと改善するべきことです。

ちなみに「お散歩で前を歩かせてはいけない」と思っている方はしつけのウソ・ホントの記事をお読みください。それは古い情報で前を歩かせてもしつけ上問題ありませんし、引っ張りを改善すれば愛犬は飼い主さんをちゃんと意識してリードが張らないよう(引っ張らないよう)に自分で調整して歩くようになってくれます。前を歩かせて不都合があるとすれば、見通しの悪い交差点等で飛び出して事故に合うことくらいだと思います。

ではどうやって引っ張りを喜善するか順を追って考えていきましょう。

原因を考える

なぜワンちゃんは引っ張るのか?
それは本能的に引っ張ることが遊びで楽しく興奮するからです。他にも早く進みたいとかあるかもしれませんが、どちらにしろ引っ張りっこや先に進むことが楽しいと感じています。

改善方法

つまりそれが「ごほうび」になっているので、引っ張りに対して与える罰は「先に進まない」「引っ張りこしない」ことになります。

1️⃣ ひっぱったら止まる
2️⃣ リードがゆるんだら進む

ひたすらこれを繰り返すだけで引っ張りは自然と治っていきます。最初は意識してゆるめてるわけじゃないと思いますが、繰り返すことで「引っ張ると先に進めない」と気づいたワンちゃんが意識的に飼い主さんの足元に戻ってきたりリードをゆるめるようになります。

それでも治らないようならやり方にミスがあると考えてください。よくあるミスとして

🔸 止まってるつもりがワンちゃんは少しずつ進んでいる
🔸 足は止まっても手が引っ張られ、引っ張り返すことで遊びになってしまっている

止まっているつもりでも実際は進んでいたり引っ張りっこの遊びになっている可能性があります。脇を締め腕とリードを握った拳を体にピタリと付けて動かないようにしましょう。

🔸 止まってる時に声をかけたり触ったりしている
せっかく止まることで罰を与えているのに、声掛けや触ることがごほうびになっていたら意味がありません。黙って目も合わせずリードがゆるむまでジーッと待ちましょう。

🔸 周りに他犬や人がいるなど刺激・誘惑が多い環境でやっている
刺激が多いと難易度は上がります。興奮しすぎて止まったゆるんだと考える状態じゃなければ意味がないので、なるべく刺激の少ない状況で引っ張らない練習をしましょう。他犬や人などの刺激に興奮するのはリードの引っ張りとは関係ありません。別メニューで教えるべきことです。

ポイント

✅ 先に進むことが「ごほうび」止まることが「罰」になる
✅ 怖がりでお散歩嫌いな子は先に社会化で怖がりを治すべき

今回はお散歩の準備や引っ張りについてお伝えしました。「引っ張り」「怖がり」「興奮しやすい」は別々に対応・改善することで、まとめて治そうとすると失敗しやすいです。他の悩み事もそうですが、原因など細かく分析して分けて考え改善するようにしましょう。


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