犬が「んーんー」と高い声で鳴いているときには、何を訴えているのでしょう。
あなたの目の前で、少しもどかしそうに高い声で「んーんー」と鳴く愛犬の姿に、なんとか言っていることを理解したいと思うでしょう。
犬の鳴き声は意思表示の手段です。低い声は警戒や威嚇などを、高い声は甘えや寂しさなどをあらわしています。
この記事では、少し鼻にかかったような声で「んーんー」と鳴くときの犬の気持ちについて解説します。
「んーんー」鳴くときの対処法についてもお伝えしますので、参考にしてみてください。
構ってほしくて「んーんー」鳴く
犬が「んーんー」と声を出しているのは、あなたに甘えたい、構ってほしいということが考えられます。
声を出している犬の表情を見てみましょう。あなたの目をじっと見つめていたり、体や頭を押しつけたりしていませんか?
「撫ででほしい」
「かまってほしい」
あなたの手のひらに湿った鼻を押しつけて「んーんー」と声を出す姿を見れば、甘えているのだとすぐにわかるでしょう。
あなたの愛犬は、自分の気持ちがどうやったらあなたに伝わるのか、よくわかっています。あなたに甘えたいときには、あなたが思わず構ってあげたくなるような誘い方をするのです。
何かをしてほしくて「んーんー」鳴く
犬は、散歩やご飯などを要求するときに「んーんー」鳴くことがあります。
毎日同じ時間に散歩に行ったりご飯をあげたりしていると、犬が決まった時間になるとそわそわし始めませんか?
犬はルーティンをとても大切にする生き物です。玄関に行ったり、ご飯の器を見つめたりすることで、彼らは飼い主にいつもの時間が来たことを伝えているのでしょう。
それでも気づいてもらえないとき、「んーんー」と声が出てしまうのです。
このように、犬は何かを要求するときに「んーんー」という鳴き声を出すことがあります。
犬の声だけでなく全身を見て判断する
犬が何を伝えようとしているかわからないときは、以下の点も合わせて見てみましょう。
- ボディランゲージ
- 鳴き声の高低や長さ
- 視線
- 仕草
犬は社交的な生き物なので、声以外にも様々な方法で相手に意思を伝えています。
何千年も前から人と共同生活をしてきた犬は、声以外にもたくさんのコミュニケーション手段を持っています。
愛犬が「んーんー」と鳴いて何かを伝えようとしているときは、声だけでなく表情や体の動きなども観察してみましょう。
犬たちは私たち飼い主にわかりやすい方法で、何かを伝えようとしているのです。
犬が「んーんー」と鳴いていたらどうしたらいい?
では、何かを要求して「んーんー」鳴いているときにはどうしたらいいのでしょうか。
一般に犬を訓練するときには、犬の要求に応えてはいけないといわれます。毎回答えているとわがままな犬になってしまうからです。
しかし、犬の要求は通すべきではないのでしょうか。犬には飼い主の助けを借りなければできないことがたくさんあります。要求を全て無視されれば何もできなくなってしまうでしょう。
全ての要求を無視するのではなく、要求に応える前に別のコマンドを出し、それができたら要求に応えるなど、お互いがストレスなく過ごせるような関係を築くといいでしょう。
まとめ
犬が「んーんー」と鳴いているときは、あなたに何かをしてほしいときです。
- 散歩に行きたい
- おなかが空いた
- 遊んでほしい
- そばにいてほしい
- 構ってほしい
「んーんー」という鳴き声一つでも、さまざまな理由が考えられます。
何をしてほしいかわからないときは、声以外にも全身の動きや顔の表情なども見てみましょう。犬は飼い主に伝わるように、一生懸命何かを表現しています。
犬の要求に全て応えていると、わがままになってしまう犬もいれば、満たされて幸福を感じる犬もいます。
お互いがストレスなく過ごせるよう、愛犬の性格を見ながらよりよい関係を築いていけるといいですね。