犬が口をパクパクさせる心理とは?要注意な症状と病気についても解説

ふとしたときに愛犬が口をパクパクさせている姿を見たことはありませんか?

犬が口をパクパクとさせる行動には心理的な事から病気の可能性も考えられます。また心理的な事でもあまりプラスな行動では無いことも…。

今回は犬が口をパクパクさせているときの心理や要注意な症状、考えられる病気について解説していきます。

目次

犬が口をパクパクさせている:心理的な行動の場合

犬が口をパクパクさせていることで考えられる心理的な行動は以下の通りです。

嬉しい・期待・興奮

  • おやつの準備をしている時
  • 食事の用意をしている時
  • お散歩へ行く準備をしている時

犬が口をパクパクさせている時の状況が上記のような状況の場合、嬉しさや期待、興奮を表していると考えられます。

特に落ち着きのない子や興奮しやすい子に現れやすいと言われています。口をパクパクさせる以外にも吠えていたり飛びついている場合は、しつけをする必要があります。

仲良くしたい

犬同士で遊んでいたり飼い主さんと遊んでいるときに口をパクパクさせる場合

  • 敵意はない
  • 攻撃はしない
  • 仲良くしたい

などの気持ちを相手に伝えるためということが考えられます。

口をパクパクさせる以外にも、姿勢を低くした状態で相手が近づいて来るのを待っていたり瞬きの回数が増えたりすることもありますよ。

口の中に違和感を感じている

食後に口をパクパクさせている場合は食べ物などが歯茎にくっついて、違和感を感じていることが考えられます。

あまりにも長い時間口をパクパクさせている場合は、一度口の中を見て食べ物が引っかかっていたら取ってあげましょう。

カーミングシグナル

犬のカーミングシグナルとは、自分を落ち着かせるために取る行動です。

興奮状態のときやストレスがあるときに口をパクパクすることによって、自分を落ち着かせようとすることがあります。

また、相手の気持ちを落ち着かせるときにすることもありますよ。

犬がストレスを受けているときや自分を落ち着かせるときに取る行動は他にも以下のような行動が見られることがあります。

  • 目を細める/瞬きが多くなる
  • あくび
  • 歯をカチカチと鳴らす
  • 口をパクパクする
    など…。

口をパクパクさせているときの状況によって、飼い主さんは愛犬のフォローをするようにしましょう!

犬が口をパクパクさせている:病気の可能性

犬が口をパクパクさせていることで考えられる病気については以下のとおりです。

病気の中には、早急に治療が必要なこともありますのでしっかりとチェックしておきましょう!

てんかん

てんかん発作には「全般発作」と「焦点性発作」の2パターンがあり、口をパクパクさせる症状が出るのは「焦点性発作」です。

てんかんの原因は「特発性てんかん」と「症候性てんかん」の大きく2つの種類に分類されています。

特発性てんかんの場合は一般的に命にかかわる危険は無いと言われていますが「症候性てんかん」の場合命に関わる病気が多いので注意が必要です。

口をパクパクさせている動画を見せると、病気かどうかの判断がつきやすいのでできれば撮影しておきましょう。

歯周病や歯槽膿漏

歯周病や歯槽膿漏で歯に違和感や痛みが生じていることにより、口をパクパクさせている可能性も考えられます。

口をパクパクさせている以外にも

  • 歯石がついている
  • 口臭がきつい
  • よだれが多い
  • 歯がグラグラしている
  • 歯茎が赤い・出血している
  • くしゃみ・鼻水
  • 顔が腫れている
  • ご飯を食べにくそうにしている/食べない
    など…。

上記のような症状が見られる場合は早めに動物病院へ受診するようにしましょう。

腫瘍

口の中に腫瘍ができている場合、口をくちゃくちゃ(パクパク)させることがあります。

口腔腫瘍の症状は口をくちゃくちゃさせる以外にも以下のような症状が見られます。

  • 口臭がきつくなる
  • よだれが多い
  • 食欲が亡くなる
  • 口の中から出血
  • 食事が食べ辛そう
    など…。

口腔腫瘍は悪性の場合転移が速いと言われています。命に関わる病気でもありますので、症状に気付いたら早急に動物病院へ受診するようにしてください。

フィラリア症

犬がフィラリア症に感染すると心臓や肺動脈に寄生虫が寄生し、治療せずに放っておくと死に至ってしまう病気です。

主な症状は元気・食欲が無くなり咳、痩せるなどの症状が挙げられますが、呼吸が苦しくなることに寄って口をパクパクさせることがあります。

フィラリア症は飼い主さんが症状に気付く頃には症状がかなり悪化していることが多いです。

予防接種でしっかりと予防ができる感染症なので、必ず予防するようにしましょうね!

※咳が出る病気「ケンネルコフ」や「気管支炎」「心臓病」など、咳に伴い口をパクパクさせることがあります。口をパクパクさせていることに加えて咳をしていないかを確認して、咳が出ているようであれば、動物病院へ電話をしてから受診するようにしてください。

異物を噛んでいる可能性も!

換毛期など毛がよく抜ける子に多いのが、抜け毛をくちゃくちゃと噛んでいるケースですが、口の中にあるものが本当に抜け毛であれば問題ありません。

ですが、異物であった場合は大問題です。犬にとって有害なものはたくさんあります。犬が口をパクパクさせている場合は必ず異物が口の中に無いかをチェックするようにしてください。

子犬期の場合は歯の生え変わりかも…?

子犬期に口をパクパクさせている場合、歯が抜けて口の中に違和感があることも考えられます。

歯の生え変わり時期は生後4ヶ月~1歳くらいですので、この時期に口をパクパクさせている場合は一度口の中を見て歯が抜けているかどうかチェックしてみてください!

この時抜けた歯を飲み込んでしまっていた場合でも、うんちとして排泄されるので心配いりませんよ。

まとめ

犬が口をパクパクさせている他にも「口臭が気になる」「よだれが多い」「定期的に起こる」などの他の症状がある場合、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。

病院へ行く際には、口をパクパクさせるようになった時期や、口をパクパクさせている時間などを測り、できれば動画に収めて獣医師へ見てもらうようにすると診断をスムーズにすることができますよ!

普段から愛犬の様子をしっかりと観察し、少しでもおかしいなと思ったら迷わずかかりつけの獣医師へ相談するようにしましょうね!

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