人間と同じく犬も生きていく上で水分補給は必要不可欠です。
犬は通常であれば、喉が渇いたタイミングで飲んでくれるのですが何らかの原因で水を飲んでくれなくなることもあります。
中には、すぐに動物病院へ連れて行かなければいけない危険な症状もあることを飼い主さんは知っておく必要があります。
ここでは、犬が水を飲まない原因やすぐに動物病院へ連れて行くべき危険な症状についてご紹介いたします。
犬が水を飲まなくなる=余命が近い?
老犬が水を飲まなくなると、余命が近いサインということを聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
確かに余命が近ければ近いほど体力も衰えていて、病気を患わっている子は病状が悪化することなどで水を飲むことが困難になることもあるでしょう。
ですが老犬が水を飲まなくなったり、ご飯を食べなくなったからといって100%余命が近いという事ではありません。
中には、亡くなる最後までお水もご飯もしっかりと食べることができていた子もいます。
老犬でお水を飲まなくなった場合でも、焦らずかかりつけの動物病院へ相談するようにしましょう!
犬が水を飲まない5つの原因
犬が水を飲まないときに考えられる5つの原因について解説いたします。
(※犬が水を飲まない原因は一つではなく複数の場合もあります。)
老化
体に必要な水分量は筋肉量が大きく関係していると言われています。
老犬は運動量も減ることで筋肉量も減るために成犬のときに比べると必要な水分量は少なくなると言われています。
寝ている時間も長くなるので、自分から進んで水を飲まなくなる子もいます。
体が痛む
体のどこかが痛みを感じていて、体を動かすことが億劫という理由で水を飲まなくなることがあります。
水を飲むことが億劫になるほどの痛みを感じているということは、外傷の他にも何かの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
不安・緊張している(ストレス)
犬にとって不安に感じる環境や緊張している時は、その場からできるだけ動かずに過ごしたいという気持ちから、自分から水を飲まなくなることもあります。
水分量が十分にある
単に体の中の水分量が十分にあるから、お水を飲まないことも考えられます。
犬の水分補給は水からだけではなく、フードからも摂取することができます。
例えばウエットフードを与えていたり、手作り食を与えている場合は、ドライフードよりも水分を豊富に含んでいます。
また、夏場にくらべて冬場は水を飲む回数が少なくなる子もいます。
病気
犬が水を飲まなくなる原因として、病気の可能性も挙げられます。
病気の可能性がある場合は、その他にも症状が出ている事がありますのでチェックしてみましょう。
犬が水を飲まなくなることで考えられる病気は以下にてご紹介いたします!
犬が水を飲まなくなることで考えられる病気
犬が水を飲まない原因で考えられる病気はどのような病気があるのでしょうか。チェックしていきましょう!
外傷や骨の病気
外傷や椎間板ヘルニア・その他骨の病気など…。
体を動かすと強い痛みが走る場合や、痛みによって体が動かせない場合などで水が飲めなくなることがあります。
口の中の病気
歯周症や口の中に腫瘍があるなど、口の中が痛むことが原因で水が飲めなくなることがあります。
この場合ご飯も同時に食べなくなる・食べ辛そうにするということがあります。
体の中の病気
肝臓病や腎臓病など内臓の病気を患わっている場合、それらの病状が悪化すると水を飲むことができなくなることがあります。
病気により水が飲めなくなる状態まで来ると、病状はかなり悪化していることが考えられます。
犬が水を飲まない!こんな症状がある場合すぐに動物病院へ連絡を
犬が水を飲まないことに加えて、以下のようなことが当てはまる場合は早急に動物病院へ受診するようにして下さい。
脱水症状を起こしている
犬の脱水症状は
- 元気が無い
- 舌を出して「ハァハァ」と息をしている
- おしっこが濃くて少ない
- 皮膚がいつもよりも硬い(皮膚に弾力がない)
- 鼻・舌が乾いている
- 目が乾いている(目やにが出る)
など…。
脱水症状は心臓へ大きな負担を与えます。
放っておくとショック症状を起こし、最悪の場合死に至ることもありますので、様子を見ずに早急に動物病院へ連絡をいれて受診するようにしましょう。
ぐったりとしている
水を飲まないことに加えてぐったりとしている場合は、病状が悪化している可能性も考えられます。
他にも下痢や嘔吐が伴う場合や歩行困難など、水を飲まない以外にも症状がある場合はすぐに動物病院へ相談するようにしてください。
まとめ
犬が水を飲まなくなるのは病気ではなくストレスや水分量が足りている場合も考えられますので、まずは愛犬の様子を注意深く観察する事が大切です。
犬が水を飲まないことに加えて、他の症状も見られる場合は迷わず動物病院へ相談するようにしてください。
また、用意しているお水は常に新鮮なお水をいつでも飲める環境にしておくことが大切ですよ!
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