犬って笑うの?犬が笑う3つの理由と笑顔に似た要注意ポイントも解説

犬が笑う写真や動画がInstagramやtiktokなどのSNS上に数多く投稿されています。

楽しい散歩の最中や、振りむいたときの愛犬の表情は、私たち飼い主にとっては笑顔そのもので、心から笑っていると信じたいところです。

今回は、犬たちが笑う本当の理由3つと、笑顔に似ていても要注意の表情3つをご紹介します。

愛犬のメッセージを正しく受け取ることができれば、絆も一層深まるはず。ぜひ参考にしてみてください。

目次

犬が笑う3つの理由

犬が笑うといっても、人間と同じ理由で笑うわけではありません。

言語を持たない犬たちは、心の中に以下のような感情が芽生えたとき、自然と笑顔に似た表情を作るのです。

犬が笑うのはリラックスしているから

犬はリラックスしているときに、笑顔に似た表情をします。

口元が緩み自然に口角が上がり、目は眩し気に細められているその表情は、まるで微笑んでいるかのようです。

全身の様子も一緒に観察してみるとさらにわかりやすいでしょう。緊張感がなく両耳の間が広くなり、尾はゆったりと下がっている状態で笑顔を見せているときは、愛犬が満たされてリラックスしている状態です。

犬は敵意がないことを示して笑う

慣れない場所、初対面の人に対して、犬が笑うような表情を見せることがあります。

これは、「自分は敵意を持っていませんよ」「喧嘩はしませんよ」という合図を出して、相手を落ち着かせようとしているときの表情です。

この場合は相手の犬や人から目をそらし、口元を緩めて少し舌が見えていますが、決して歯を見せることはありません。

シチュエーションにもよりますが、この場合はなるべく早く通り過ぎてあげましょう。

犬が笑うのは飼い主の真似をしているから

犬が笑顔を見せるのは、飼い主の真似をしているという理由も考えられます。

犬は群れで行動する社会的な動物です。群れのリーダーの行動を観察し真似をすることには、危険から身を守ったり仲間の絆を深める効果がありました。

野生の名残で、犬はリーダーである飼い主の動作や表情などを観察し、真似をすることがあります。

この行動は「ミラーリング」と呼ばれ、相手との絆を強める効果があるのです。

犬は、飼い主の笑顔とそれと紐づいたポジティブな感情をみて、同調するために真似をしていると考えられます。

こんな「笑顔」は要注意!ストレススマイルチェックポイント3選

犬は、一見笑顔のように見えても、全く違う感情を表していることもあります。

それがいわゆる「ストレススマイル」です。

実際に愛犬が何を考えているのかは、その表情だけでなく、体全体やシチュエーションなどを見て判断しましょう。

 口角がひきつっている

ストレススマイルの場合、犬の口角は笑顔と同じように引きあげられています。しかし、口の端に力が入り、口角付近の筋肉が隆起していることがわかるでしょう。

口角の端がひきつったようにしわが寄っているのです。

ただし、これはブルドッグやパグなど、元々顔にしわの多い犬種の場合は大変わかりにくい特徴です。

その場合は犬の体全体の特徴を見て判断しましょう。ストレスを感じているとき、犬の体は固くこわばり、警戒している様子がわかるはずです。

 瞳孔が開いている

ストレススマイルの場合、どの犬にも共通していえるのが、「目が笑っていない」ということです。

ストレスがかかると、交感神経が活発化して興奮状態になり、心拍数や血糖値が上昇するとともに瞳孔が拡大します。

ときには目が充血している場合もあるでしょう。

口元は笑っているように見えるのに目が充血して瞳孔が開いている場合はストレススマイルの特徴です。

 舌が垂れ下がって呼吸が荒い

ストレスがかかると、心拍数や血糖値が上昇して呼吸が荒くなります。

犬がハアハアと舌を出して呼吸をする状態のことを「パンティング」といいます。体温を下げたいときやストレスを感じたときにおこないます。

動物病院の診察室や慣れない場所へ連れて行ったときなど、暑くもないのにハアハアと早い呼吸をしていることはありませんか?

口を開けて口角が上がっているため笑顔のように見えるかもしれませんが、呼吸が荒いときには犬が決して軽くはないストレスを感じている状態です。

犬は笑い声を出す? 

犬はときどき笑顔を見せることがありますが、実は「笑い声」を上げることを知っていますか?

霊長類以外にも、イヌ科の動物やラットでさえも、遊びの際に小さくあえぐような声を発することが知られています。

犬は、遊びの時だけ小さなあえぎ声を発します。この声を録音して聞かせると、子犬たちの遊び行動が増加したり、ドッグシェルターの犬たちのストレス行動が減ったという結果も確認されています。

研究が進めば、動物病院や保護施設での犬のストレス改善にも繋がるかもしれません。

参考:「笑いの起源と進化」松坂崇久https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/51/3/51_431/_pdf

まとめ

犬が笑う理由は、親愛の表現の場合もあれば、不要なトラブルを回避するためでもあります。

犬は顔の表情だけでなく、体全体で気持ちを伝える動物です。犬のメッセージを正しく理解し応えることができれば、愛犬との絆は一層深まります。

愛犬が優しい笑顔をみせてくれたら、優しく微笑み返して愛情を示してあげましょう。

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