犬のいびき

愛犬がいびきをかいて眠っていると、安心してリラックスできているんだなと、嬉しくなるのですが、人間同様危険ないびきが存在します。今日はそんないびきをみていきましょう。

目次

愛犬のいびきについて

犬は野生で暮らしていた頃には熟睡することはなかったそうです。しかし今は、仰向け、いびき、寝言とかなりリラックスしているように見えますね。そして犬にもレム睡眠、ノンレム睡眠があり、犬も夢を見ているのではないかと考えられています。
手足をバタバタさせ走っているようなしぐさ、口をもごもごさせ食べているようなしぐさ、何か楽しい夢でも見ているのでしょうか。こんな時は、わざわざ起こしたりせず見守りましょう。
とはいえ動物の眠りは浅いもの。私たちとは睡眠のサイクルが違うので
もし愛犬がぐっすり眠っているようでも、起こさないよう極度に気を遣う必要はありません。
掃除機をかけて起こしてしまっても、不機嫌になったりはしないはずです。

いびきは重大な病気が隠れていたり、重大な病気につながる原因の可能性もあるので、愛犬がいびきをかいていたら、様子を観察してみましょう。

注意が必要ないびき

注意が必要な犬のいびきは以下の通りです。

  1. 突然いびきをかき始めた
  2. いびきがひどくなっている
  3. 苦しそうにしている
  4. 舌が紫色

いびきとは寝ている時に、呼吸のための空気が、気道を通る時に出る振動音です。

健康な犬でも、睡眠時は喉の筋肉が緩み、気道が狭くなるため、いびきをかくことがあります。
特に頭蓋骨の長さよりも鼻の長さが短い短頭種は、鼻から気管にかけての気道が狭く、いびきをかきやすいとされ
ています。短頭種とはパグ、ブルドッグ、シーズーなど、鼻ぺちゃ犬と呼ばれる犬種です。
これらの犬種はもともと呼吸がしづらい傾向があり、さらに肥満がそれに拍車をかけますので注意してください。

いびきの原因

主ないびきの原因は以下の通りです。

  1. 肥満、加齢
  2. 仰向け寝
  3. のどや気管、鼻に異常がある
  4. 軟口蓋過長症
  5. 気管虚脱
  6. 睡眠時無呼吸症候群
  7. てんかん、脳腫瘍

肥満や加齢はいびきの原因となります。喉の周りについた脂肪がのどを圧迫したり、のど周りの筋肉が衰えてきたりするためです。

犬の場合、仰向けや横向きの体勢は喉が潰れやすく、肺が膨らみにくくなるため、いびきをかきやすくなります。犬にとって呼吸が楽な体勢はうつ伏せだといわれているので、可能であれば体勢を変えてあげましょう。その際には、急に触ったりせず、ゆっくり動かしてあげるのがポイントです。
また、のどや気管、鼻、呼吸器にトラブルを抱えている犬で、寝言なのかいびきなのかわからない場合は、獣医さんに判別をしてもらってください。

以前よりイビキをかきやすくなったり、音が大きくなれば軟口蓋過長症という、呼吸器系疾患の可能性があります。
軟口蓋とは、のどの手前にのびている柔らかい部分で、長くなると、のどの入口に垂れ下がり呼吸を妨げてしまいます。先天的にみられるものと、呼吸のたびに軟口蓋が引っ張られ、徐々に伸びる後天的なものがあります。
口短頭種に多くみられますが、超小型犬や高齢犬にもみられる病気です。
短頭種はもともとイビキをかきやすいやめ、異常かどうかは獣医さんに診てもらいましょう。

犬の気管は、筒のような形をしていますが、気管虚脱はこれが扁平につぶれて、呼吸が困難になる病気です。
先天的原因の他、肥満による脂肪や、リードの引っ張りグセによる首輪で気管を圧迫、老化などが考えられています。呼吸器疾患を持つ犬は、眠りの質が悪く、日常的にストレスを抱えてしまう可能性もあります。
もし、犬の舌が紫色になっていたら、血液中の酸素濃度が低下しチアノーゼを起こしている疑いがあります。

また、人間同様、睡眠時無呼吸症候群を患う犬もいます。いびきをかきながら、苦しそうにしている場合は、
呼吸をよく観察してみてください。

睡眠時の犬の口からぷくぷくと泡が出ていて、同時に痙攣が見られる場合は、てんかん発作の可能性があります。てんかん発作は、起床時にも就寝時にも起こります。部分的な筋肉の痙攣の場合、愛犬が夢を見ていると勘違いするかもしれません。激しい痙攣や苦しそうな様子が見られる場合は、てんかんをはじめ脳腫瘍などの病気の可能性があります。

まとめ


睡眠中の愛犬に気になる様子が見られる場合は、可能であれば動画撮影をしましょう。診察時に獣医師に動画を確認してもらえば、病気かどうかの診断もしやすくなります。日ごろから睡眠中の愛犬を観察しておくことで、変化があればすぐに気付くことができますね。

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