犬の指間炎

最近、うちの子よく足を舐めているな…
懸命に毛づくろいをしている微笑ましい光景のようにも思えますが、本当にそうでしょうか。
肉球をよく見てください。指の間が赤くなっていませんか?他になにか異常はありませんか?

目次

愛犬が足の裏を舐める理由

猫はよく足や体を舐めてきれいにしていますが、犬も同じだと考えがちです。
うちの子きれい好きなんだなと思っているうちに、いつの間にか足の裏が真っ赤に…
なんてことにならないように、日ごろからどんな時に舐めているのか、噛んだりしていないか、などをチェックしてみてください。

一般的に犬が足を舐める理由としては、以下があげられます。

  1. 暇つぶし
  2. 寝る前のリラックス
  3. ストレスを感じている
  4. ケガや炎症
  5. アレルギー
  6. 体温を下げるため

犬は足を舐めることで、精神が安定するため、退屈な時や、寝る前などリラックスタイム、不安やストレスを感じた時などに、舐めることがよくあります。食後には、猫のように顔を洗っていることもありますね。

肉体的な面では、肉球が地面に直接触れる犬には、いろいろな危険が潜んでいます。
特に散歩時には、草むらでかぶれたり、石や小枝など異物を踏んで傷ができたり、他にも蚊やダニなどによる虫刺され、炎天下での火傷も要因となります。

また、犬は肉球から汗を出しています。汗が気になって舐める場合や、足を洗った後などの湿気にも注意が必要です。
トリミング直後には、足の裏の毛先がチクチクする、爪切りで違和感がある、シャンプーの洗い残しも考えられます。

アレルギーは検査を受けて、アレルゲンを特定し対策をすることが大切です。

皮膚が脂っぽくなる体質の犬は、細菌性皮膚炎になりやすい傾向があるので、普段から指の間までチェックしてあげてください。

体温を下げるために足の裏を舐める事もあるので、運動後や暑い日には、体が熱くなっていないか、ぐったりしていないかよく観察しましょう。

指間炎が疑われる症状

肉球を観察してみて、次のような症状があれば、指間炎を発症している可能性があります。


  1. 赤くなっている
  2. 腫れている
  3. 毛が抜けている
  4. 血や膿が出ている

犬の指間炎とは、指の間に炎症が起きて赤くなったり、腫れたりする病気です。原因はさまざまですが、舐めるという行為は、湿気により細菌が繁殖しやすく、炎症を起こしたり、悪化させたりする可能性があります。

そのままにしていると、ますますかゆみが強くなっていき、さらに舐めたり噛んだりすることで、どんどん症状が進んでしまうのです。
私たちで例えると、手が痒くて我慢できないため、搔きむしっている状態かもしれません。こうなればきっと皮膚科を受診したり、薬を塗ったり何か対策を考えるでしょう。

犬の場合も同様に対策をしてください。放置すれば細菌が繁殖し、皮膚炎が足全体に広がったり、炎症個所が嚢胞化し、しこりのようになったりする可能性があります。
このような理由から、早めに獣医師の診察を受け、重症化する前に治療することが大切です。

悪化させないために

散歩後は、拭いたり洗ったりすることで、肉球を清潔に保つよう心がけます。足裏の毛を短くカットしておくと、乾きやすく、肉球や爪の異常にも気づきやすいのでおすすめです。
皮膚炎の経験がある方ならわかると思いますが、炎症を起こした皮膚はとても熱に敏感。痒みが倍増する事もあるので、足を洗うお湯の温度や、ドライヤーの熱は控えめに。

日ごろのケア

寝る前やリラックスタイムなど、長時間舐め続けていない限りは、毎日肉球をチェックしながら、見守るのがよいでしょう。無理にやめさせるとストレスになってしまいます。

退屈しのぎで舐めてしまうようなら、一緒に遊ぶ、おもちゃを与える、お散歩に行くなど、ストレスの可能性がある場合は、原因を考えてみてください。

まとめ

愛犬が足の裏を舐める理由は、たくさんあります。今は何もなくても、何かあればすぐ異常に気付けるよう、日頃から愛犬をよく観察し、チェックしておくことは大切です。
指間炎に限らず、他の病気やケガの発見にもつながるので、遊びついでに、全身をチェックする事を習慣にしてみではいかがでしょうか。

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