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【第9回レッスン】愛犬と暮らす最適な環境

みなさん愛犬と暮らすうえでいろんな物を用意したり、部屋のレイアウトを変えたりなど環境を整えてから迎えたと思います。環境は愛犬だけでなく飼い主さんにとっても大事なものです。今回は最適な環境とは何か?を考えていきます。

最適な環境とは?

最適な環境というのは飼い主さんと愛犬がともに快適に暮らせる環境だと私は思います。どちらに偏ってもよくありません。ただ、ワンちゃんは自分で環境を作れず自己解決もできないので、ある程度飼い主さんが妥協する必用はあるかもしれません。なのでこの記事では愛犬目線の最適な環境としてお話していきます。

簡単に最適と言っても犬種や性格、飼い主さんの家の形態などによって変わるのでこれがベストというものはありません。この記事でお伝えした内容を元に飼い主さんと愛犬の状況に合わせてご自身でアレンジしてみてください。

環境作りで大事なこと

環境作りで一番大事なことは愛犬にとって「安全」かどうかです。どんなに広くて自由でも安全でなければそれは良い環境とは言えません。安全性をクリアしてから次に「快適性」を考えて環境を作っていきましょう。

安全性

安全性についてはワンちゃんによくある事故を参考にすると考えやすいです。

感電防止

電源コードを噛んで感電しないように、電気回りには近づけないように柵を置くかケーブルガードでカバーなどすれば防げます。子犬や小型犬は狭いところも入っていけるので、愛犬目線で考えてガードしましょう。

誤飲防止

犬種によって飲み込める物の大きさは変わるので、飲み込めそうな物は愛犬の生活範囲に置かないようにしてください。大きくても噛み砕けるようなものだと破壊して飲み込んでしまい、余計に危険なこともあります。

環境とは違いますが、口に入れたものを合図で放す・吐き出すように教えておくのも愛犬の命を守るうえでとても大事なことです。

床の材質

床の材質によっては怪我につながるので注意が必用です。フローリングは滑りやすく、活発な子だと走り回って止まりきれず何かの角にぶつかったりと危険もあります。

滑らないように絨毯やラグなどを敷くことである程度安全性を確保できますが「ループパイル」「カットパイル」という種類があり、ループは輪っかになっているので爪が引っかかって怪我をする危険性もあります。絨毯等は爪が引っかからないような物を選びましょう。

私のおすすめはタイルカーペットです。トイレトレーニングの記事で説明しましたが、粗相した場合にその部分だけ取り替えて丸洗いできるのでともて便利です。コルクタイプなどはクッション性があるのでワンちゃんにも優しく怪我の危険は低くなります。

その他

階段やベランダなど、落下の可能性がある場所や危険な場所へは物理的に行けないように柵をつけるのがいいでしょう。これは家庭によっていろいろ考えられるので、ワンちゃん目線で家を見回して対策してください。

対策するまでは愛犬の行動範囲を制限するために、サークルで隔離して生活してもらうのが一般的です。サークルから出す時は飼い主さんが気にかけて管理してあげてください。管理で安全を確保してから愛犬をしつけて目を放しても大丈夫になってから隔離解除してフリーにするのが正しい順序です。

ポイント

✅ ワンちゃんによくある事故・怪我を参考に環境を改善
✅ 危険な場所などは柵を立てるなど物理的に行けないようにする

快適性

どんな環境が快適なのかは十犬十色ですが、こういう場所・環境を作ってあげたほうがいいというものをお伝えしていきます。

安心できる場所

リラックスできる場所を作ってあげるのは必用なことです。どこが安心できるかは飼い主さんならだいたいわかると思います。「うちの子はいつもここにいるなぁ」という場所がそうです。大事なのはなぜそこにいるのか?ということで、飼い主さんの近くがいいという子もいればクレートのような狭くて暗い場所がいいという子もいます。

愛犬が好む場所を把握して、なぜ好きなのかまで考え性格を知ることで環境作りだけでなく、しつける(教える)時にもどうやるのが効果的かもわかるようになります。

愛犬が自然といる場所だけでなく、クレートなど外出時に使う物の中が安心できる場所だと教えることで、怖がったり騒いだりしずらくなるので、クレートの中にいる時にオヤツをあげて「クレート=良い場所」にしておくのも大事なことです。

寝る場所

寝る場所と安心できる場所は同じ場合も多いですが、例えばクッションで寝ている場合は、場所というよりもクッションがあれば落ち着いて寝られるようになることが多いので外出・外泊時にとても便利です。

飼い主さんがいないと寝られないワンちゃんもいますが、先々を考えると一人でも寝られるように教えてあげたほうが良いでしょう。前述のように安心する場所やクッションなど特定の物を作ってあげることで解決できる時もあります。

トイレ

詳しくはトイレトレーニングの記事で解説していますのでここでは簡潔に。
場所は固定したほうがワンちゃんにはわりやすいので固定して清潔に保ってあげてください。複数箇所に設置したり、匂いをつけるなどして粗相しないように工夫するといいでしょう。

その他

場所を固定するような説明をしてきましたが臨機応変に対応してげることも大事です。たとえば季節(気温)によって快適な場所は変わってきます。私の愛犬バッシュは夏など気温が高い時には玄関の冷たいタイルの上で寝てることが多く、寒い時は温かいマットの上を好みます。昼間は外の騒音が気になったり状況によっても変わります。

寒さに強い弱いなどは犬種によって変わってくるので、愛犬に合わせた快適な環境を考えてあげましょう。飼い主さんが寒いから愛犬も寒いだろうと暖房をガンガンかけたり毛布でくるんでしまったりする方もいますが、ワンちゃんと人間の感覚は違うので注意してください。

フリーで動ければワンちゃん自身が自分で最適な場所に行きますが、範囲を制限しているようならその都度最適な場所に移動してあげたり範囲を広げるなどしてあげてください。

ポイント

✅ 犬種や性格によって快適な場所・感覚は違う
✅ 気温や状況などを考慮して臨機応変に対応する

まとめると、環境作りは「安全性」を考え物理的に行動範囲を制限して、その中で快適に暮らせるように環境を整えます。それができてから、しつけや愛犬の成長によって行動できる範囲を広げていきましょう。

愛犬が安全で快適に過ごせるということは飼い主さんの幸せでもあります。手順を踏めば愛犬をずっと見ていなくても大丈夫で飼い主さんもリラックスできる時間が増えます。現在の環境を確認してできるところを改善してみてください。

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【笑犬】のっぽ

【笑犬】のっぽ

ペット専門学校にて非常勤講師を務め、現在はフリーで「愛犬しつけ方インストラクター」として活動中。『しつけ=コミュニケーション』 という信念のもと、愛犬も飼主さんも楽しく暮らせるようにお手伝いします♪

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