愛犬とコミュニケーションなどをとっている際にふと「愛犬の耳が臭い」と感じた場合、愛犬の耳に異常が生じている可能性が高いです。
愛犬の耳が臭いと感じたときは、その他に異変が無いか一度くまなくチェックをしてみましょう!
今回は犬の耳が臭いときに考えられる病気や、ニオイ以外に出る症状について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
犬の耳が臭い原因って?

単に耳掃除をサボっていた場合でも、それほどニオイが強くなることはありません。
飼い主さんが思わず「クサッ」と言ってしまうほど、犬の耳が臭い場合は耳になにかしらの異常がある可能性もあります。
- 耳を痒がり、耳や顔周りを掻く仕草は見られませんでしたか?
- 頭を振っていたり、床に耳を擦り付けるような行動は見られませんでしたか?
- 耳の周辺がひどく汚れていませんか?
耳のトラブルが発生している場合は、耳のニオイ以外にも上記のような他の症状が出ることもあります。
愛犬の耳が臭いと感じたら、最近いつもと違う行動が見られないかを思い返してみましょう!
犬の耳が臭いときに考えられる病気と症状について

犬の耳が臭いときに考えられる病気と、それぞれの病気の症状については以下のとおりです。
病名 | 症状・解説 |
外耳炎 | ・耳が臭い ・耳垢が増える ・耳を痒がる仕草が見られる(耳・顔周りを掻いている/耳を床に擦り付けているなど) ・頭を振っている ・耳を触ると怒る ・耳の穴がふさがっている(耳道が腫れている) ・耳の中から膿がでてくる など…。外耳炎が軽度の場合は、症状があまり大きく出ない事もあります。 |
中耳炎 ・ 内耳炎 | 中耳炎や内耳炎は、外耳炎の炎症が中耳や内耳まで進行してしまっている場合に発症します。症状は外耳炎に起こる症状に加え、悪化すると ・顔が傾いている ・耳を触ると怒る ・耳の穴がふさがっている(耳道が腫れている) ・耳の中から膿がでてくる などの外耳炎でも見られる症状が出る事もあります。 |
耳ヒゼンダニ症 | 耳ヒゼンダニ症は「ミミヒゼンダニ」が耳の中に寄生することによって発症する感染症です。犬の耳の中にたくさんの卵を産み付けて繁殖を繰り返し、気付かず放置をしていると外耳炎や中耳炎・内耳炎などにも繋がります。 症状は ・耳を痒がっている ・耳周辺の毛が抜ける ・黒いあかがある(カサカサとしている) ・目・耳に炎症がある ・耳が臭い など…。 |
耳血腫 | 耳の軟骨内に血液が溜まる病気です。耳を掻いたり頭を振ったりすることが原因で軟骨内で出血が起こると考えられています。外耳炎や中耳炎などを発症している子がなりやすい耳の病気ですので、耳が臭くなることがあります。 ・耳が赤い ・耳が腫れている ・耳が変形している など…。 |
耳の病気は症状が出るまで飼い主さんも気付かない事が多いです。
早期発見・早期治療をするためにも、週に1度愛犬の耳の健康チェックを行うことをおすすめします!
犬の耳の病気になりやすい犬種とは?

耳の病気の中でも多い「外耳炎」にかかりやすいと言われている犬種は
- アレルギーがある犬
- アトピー性皮膚炎がある犬
- 耳の通気性があまり良くないたれ耳の犬種
などがかかりやすいと言われています。
具体的には
- プードル
- ダックスフンド
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- シーズー
- パグ
- フレンチブルドッグ
など…。
耳の周りの毛量が多い犬や、垂れ耳の犬は耳の中が蒸れやすく菌が繁殖しやすい環境となっています。
上記の犬種に当てはまらない場合でも、耳の病気は発症する可能性があります。
耳のチェックをこまめにおこない、汚れていたらその都度ぬるま湯を含ませたコットンで優しく拭き取ってあげてくださいね!
また、症状が疑われる場合は迷わず獣医師へ相談して下さいね。
まとめ
耳の病気は放置していると、どんどん悪化していき大きな手術をしなければいけなくなってしまう可能性も出てきます。
耳の病気にいち早く気づくためにも、毎日のコミュニケーションの中に「耳の健康チェック」も取り入れて、早期発見・早期治療を心がけましょう!
そして、犬の耳が臭いと感じたらまずは耳の病気を疑い、できるだけ早くかかりつけの病院で検査を受けましょう。