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【第12回レッスン】食糞ってなんでダメ?理由(原因)と対策

ワンちゃんが自分の糞を食べてしまう「食糞」
困っている飼い主さんもいますが、そもそも食糞はいけないことなのか?と言われると汚い・臭い以外の理由をちゃんと答えられない方のほうが多いですよね。
今回は食糞について「ダメなの?」「なんで食べてしまうの?」「食べないようにするには?」をお伝えしていきます。

食糞はダメ?

食糞というと汚いからダメというイメージがありますが、それは人間の感覚であって野生動物は食事を取るのにも命の危険が伴うためいつでも気軽にというわけにはいかず、糞に残った栄養をムダにせず再摂取することもあり特別おかしな行動ではありません

人間と暮らすために進化してきたワンちゃんですが、本能的なものもあり食糞することはあります。動物的にはおかしくないと言っても一緒に暮らす上で不衛生だったり寄生虫などのリスクもあり、何より顔や口元舐められた時にとても臭い。。。だから食糞はやめさせたほうがいい行動になります。

困る行動を治す・させないようにするための手順はもうおわかりですよね?そう、まずは物理的対策をして原因を知り対応・対策することです。栄養の再摂取以外にも原因はいろいろ考えられるので、物理的対策とよくある原因とその対策を紹介していきます。

ポイント

✅ 動物界では食糞はおかしな行動ではない
✅ 衛生面・病気を考えると食糞はやめさせたほうがいい行動

なぜ食糞するのか?【 原因と対策 】

栄養の再摂取とお伝えしましたが、ペットとして飼われているワンちゃんの食糞原因としては可能性は低いと考えられます。糞を食べることに抵抗がない理由くらいに覚えておいてください。

原因にかかわらず、最初にやらないといけないのは「物理的対策」です。

物理的対策

【 片付ける 】
当たり前のことですが、食べる前に片付けてしまえば食べられないのですから「うんちをしたらすぐに片付ける」ことが一番の対策になります。留守番中など片付けられないこともあるのはわかっています。できる時だけでもすぐに片付けて食糞経験を少なくさせることが大事なんです。

【トイレの場所・環境】
愛犬がよくいる場所や落ち着ける場所の近くにトイレがあると、ニオイもするし目につくので食糞しやすい環境と言えます。だから物理的に距離を離してしまえばいいわけです。さらにトイレをサークルなどの網目状の物ではなく、板などで視界を遮りうんちが見えない状態にする。距離と視界という物理的対策をすることで食糞する可能性も低くなります。

【食糞防止グッズ】
ご飯に混ぜるなどして食糞を防止するものがあります。万能とは言えませんが試してみるのもいいと思います。ワンちゃんによってはこれだけで食べなくなる可能性もあります。

物理的対策でどれだけ効果があるかは環境やワンちゃんによりますが、考えられるすべての物理的対策をして、少しでも可能性を低くすることはとても大事なことなので最初にやっておきましょう。

物理的対策ができてから原因を考え、その原因に合った対策をしていき食糞をなくしていきます。

ご飯を考える

単純に「お腹が減ったから食べる」というのがシンプルで理解できる理由のひとつです。それならお腹が減らないようにご飯の量を調節すればいいのですがそう簡単ではありません。ワンちゃんは食べられるならいくらでも食べてしまう子が多く、調度良い量を調整というのはなかなか難しいことです。食べ過ぎると健康に問題が出る場合もあるので、試すならちゃんとグラム単位で測って留守番時間と量を調節しながら適度な量を見つけてみてください。

その他ご飯での対策として、ご飯そのものを変えてしまうことも考えましょう。ドッグフードは香料などいろいろな添加物が入っているので、うまく消化できずにうんちにドッグフードのニオイや味が残ってしまいワンちゃんがついつい食べてしまうことが考えられます。いろいろなドッグフードを試してみると食糞しないものが見つかるかもしれません。

ドッグフードではなく生食にすると糞に味やニオイが残りにくく食糞しなくなる可能性もあります。少々お高くなったりしますがネットで買えます。最近では気軽にネットで調べて手作りフードも作れますので、愛犬に合わせてご自分で作るのもいいかもしれません。

ドッグフードを変えてみるというのはけっこう盲点で、特に生食は実際に効果があり食糞しなくなった子もいるので試してみる価値はあると思います。※アレルギーなどに十分注意してフードを選んでください

身体的異常

消化不良などでごはんをうまく消化できず、糞に栄養やニオイなどが残り食糞してしまうケースもあります。寄生虫が原因で栄養不足になっていることも考えられるので、獣医さんに診てもらうことも考えましょう。

ストレス・かまってちゃん

暇・寂しい・ストレスなどで食糞に走ることも考えられます。食糞した愛犬に過剰に反応したり叱ったりすると「食糞=かまってくれる」と学習してもっと食べるようになる可能性があります。何度もお伝えしていますが、うまく叱れずご褒美にしかなっていない場合が多いので注意してください。

愛犬が飼い主さんとのスキンシップに満足していないことが原因の場合は、十分に遊ぶ時間を取ってストレス解消してあげることで多くの問題は解決します。おもちゃを定期的に変えたり工夫をするのもいいですし、留守番の時に遊べるおもちゃ(コング)などを用意することで食糞の可能性は低くなっていきます。

ワンちゃんが留守番中に暇になり、やりたいことの中で食糞を最優先することはほとんどいないと思うので、食糞よりも魅力的な遊びなどをいくつか用意することで食糞することは頭から消えていくはずです。

ポイント

✅ 問題解決の基本は最初に物理的対策
原因に合った対応・対策することで食糞を止める

実は私の愛犬も食糞していた時期があり、その時は生食にしてしばらくしたらしなくなったという経験があります。タイミング的にたまたまなのか、他の原因を自覚なしに解決していたのかはわかりません。

原因を知ることは大事ですが、もっと大事なのは食糞させないことです。いろいろやりすぎて原因がわからなかったとしても食糞しなくなればいいわけです。できることはすべてやってみることが解決へつながるのでいろいろ試してみてください。

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【笑犬】のっぽ

【笑犬】のっぽ

ペット専門学校にて非常勤講師を務め、現在はフリーで「愛犬しつけ方インストラクター」として活動中。『しつけ=コミュニケーション』 という信念のもと、愛犬も飼主さんも楽しく暮らせるようにお手伝いします♪

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