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【第10回レッスン】いたずら・困った行動のなぜ?原因と対策

いたずらは愛犬の仕事で、ほとんどのワンちゃんがやると言っていいくらいです。かわいいものから困ったものまで色々あり、飼い主さんの頭を悩ませることのひとつですよね。

そんな愛犬のいたずら、どうしてするのか?どう対応したらいいのかを考えてみましょう。

いたずらとは?

まず「愛犬は悪いことをしているわけじゃない」と理解することが飼い主さんが最初にやるべきことになります。愛犬はいたずらだと思っていないし飼い主さんを困らせようとも思っていません。なんでも言えることですがワンちゃん目線で考えることが大事です。そうしないと飼い主さんはイライラしたり、愛犬は意味もわからず怒られたりお互い幸せになれません。

人間の常識は愛犬にはわからないので、それを教えることがいわゆるしつけであり飼い主さんの役割です。いたずらと言っても多種多様なので、最初に基本的な対策と対応をお伝えしてから、よくあるいたずらで具体例を挙げて説明していきます。

対策と対応

以前もお伝えしましたが物理的にできなくしてから愛犬への対応・しつけをするのが一番スムーズなので優先する順番で説明していきます。

1️⃣ 物理的対策

まずは物理的にできなくすること。具体例は後述しますが愛犬の行動範囲をサークルや柵で制限するか、いたずらする対象を排除するのが一般的です。それだけで解決することもありますが、環境的に完全に対策できない場合などは他の対策・対応もしていく必用があります。

2️⃣ ストレス解消

ストレスというのは愛犬のいたずらも含め、困った行動や体調などにも影響するので溜めさせず解消することで多くの問題を起こらないようにできるし、遊びやお散歩など飼い主さんも楽しめることも多いので、時間を見つけて解消させてあげましょう。

3️⃣ 原因を考える

愛犬の行動には必ず原因があります。そして原因もわからず解決することはできません。いたずらをする原因はストレス・遊び・楽しい・寂しい(かまってほしい)などが主な原因になります。

いままで対応してもうまくいかなかったのなら、原因を勘違いしていたか方法が間違っていたと考えられます。

4️⃣ 対応・しつけ

1~3を経てから原因に合った対応・しつけをすることで解決につながっていきます。うまくいかない多くの方は原因もわからずただ叱ったり、遊んでる・かまってくれていると勘違いされるような対応をしていることがほとんど。

愛犬に教える・しつけてうまくいかない時は「愛犬が覚えない」ではなく「やり方が間違っているかミスがある」と考え、改善または違う方法を模索するほうが近道なことが多いので覚えておきましょう。

ポイント

いたずらの解決手順
  物理的対策 ➜ 原因を探る ➜ 対応・しつけ
✅ 色々な問題の事前対策になるのでストレスを溜めず解消してあげる

よくある愛犬のいたずら

それではいたずらをある程度分類して原因や具体的な対応をお伝えしていきます。

破壊行動

飼い主さんが困る愛犬のいたずら上位に入るであろう破壊行動。トイレシートやクッション・マット・衣類系や噛めるものならなんでも破壊対象になります。

物理的対策としては目が届かない場合はサークルなどに隔離することでかなり解決に近づきます。フリーにさせる場合も破壊対象をなるべく排除することと、どうしても排除できない場所には入れないように柵を立てましょう。

原因は「ストレス・遊び」が考えられます。歯の生え変わりの時期の子犬は、ムズムズ感解消のために噛みが多くなることもあります。ストレスの場合はお散歩や遊びで解消させてあげるのが一般的ですが、ワンちゃんの体力って果てしなくてちょっとやそっとじゃ解消できないことも。。。。

そんな愛犬には頭を使わせるのをおすすめします。ワンちゃんにとっては10分体動かすより10分頭をフル回転させたほうがカロリー消費するし疲れるんです。普通にトリック(芸)を教えるのもいいですが「クリッカー」という道具を使って教えるとものすごく頭を使うのでかなり疲れてぐっすり寝てくれたりします。

遊び・楽しくて破壊行動しているようなら噛みつき系のおもちゃで遊んでもらいましょう。破壊するものの傾向を見て似たようなおもちゃを選んで、さらに好きなオヤツをこすりつけて味や匂いを付けると食いつきがよくなります。

つまみ食い

つまみ食いの原因は言うまでのないので物理的対策をお伝えします。

台所や食べ物のある場所には入れないようにするのは当然として、不用意に届くところに食べ物を置かないことですね。一番多いのは目を離した隙に・・・というのが多いはず。それに関しては飼い主さんがしっかり管理してください。というと元も子もありませんが、実際それだけでなんとかなります。

我が家では母が台所に立つと愛犬バッシュは足元から離れずずっと付いて回ります。なぜなら隙があってバイキング状態なのを学習しているから。

たとえば私がテーブルに食べ物を置き離れてチャンスがあってもつまみ食いしようともしません。なぜならテーブルに乗ろうとした瞬間に「ダメ」と言って散々注意され失敗してきたから。愛犬は「この人は見てる、見てない」をちゃんと学習しいるんです。

ワンちゃんは食べてはいけない食材もあるので、物理的対策だけでなく飼い主さんが意識してつまみ食いを成功させないようにしてあげることがとても大事になります。

ゴミ箱あさり

よくあるいたずらなんですが対策は簡単です。蓋付きのゴミ箱にする、ゴミ箱を触れない場所に置くだけです。飼い主さん的に不便になるかもしれませんが、この2つだけ対策すればあさられることは物理的にありえません。

一応原因を考えると、食べ物の匂いがすることだと思います。匂いがする物が入っていなくても、過去にゴミ箱をあさって良い経験をしていれば常習的にあさることは考えられます。だからいたずらは成功させないのが第一で、そのために物理的対策をするんです。これはいたずらだけでなく問題行動その他にも通じるので覚えておきましょう。

その他

他のいたずらだと衣類やタオル等で遊んだり、歩くと追いかけてきて裾を噛んだりじゃれてきたりなどもありますね。飼い主さんと遊びたい!かまってほしい!という欲求や本能でやることが多いいたずらです。

愛犬が何かをくわえて逃げると、ついつい追いかけたり取り返そうと引っ張りっこしてしまいがち。それは愛犬の望んだ飼い主さんとの遊びになっているので、もっと逃げたり放すまいとがんばり今後も遊んでほしいときに同じことを繰り返します。そんな時の対応は完全無視です。

くわえた物で遊びたいのか、飼い主さんと遊びたいのかを判断するにはちょっと様子を見てみてください。無視して横目で観察してみて、比較的短時間で遊ぶのをやめたら飼い主さんと遊びたかったと判断できるし、遊びにならないように物を回収しましょう。長時間遊ぶようならその物で遊ぶのが楽しいと考え代用のおもちゃを用意してあげましょう。

裾にじゃれてくる子の場合は追いかけてるだけでも楽しいので、ハーフパンツなど裾がないものにするなど工夫すれば解決できるはずです。

ポイント

頭を使うと疲れていたずらする気力も薄れる
✅ 物理的対策だけでなく、飼い主さんが意識していたずらを成功させないことが大事

いたずらってワンちゃんのかわいい部分でもあるので、やらなくなるのも寂しいという飼い主さんもいると思いますが、対応方法を学ぶとどのラインまでならOKなどを愛犬に伝えることもできます。

他にもいたずらは色々ありますが、原因を突き詰めればそれほど多くはなく、それぞれに合った対応をしてあげれば解決できるものです。

程よくいたずらっこでかわいい愛犬と楽しい生活を♪

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【笑犬】のっぽ

【笑犬】のっぽ

ペット専門学校にて非常勤講師を務め、現在はフリーで「愛犬しつけ方インストラクター」として活動中。『しつけ=コミュニケーション』 という信念のもと、愛犬も飼主さんも楽しく暮らせるようにお手伝いします♪

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