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【第7回レッスン】しつけのウソ・ホント

しつけの情報はたくさん溢れていてどれが良いのか?ホントかウソかわからない飼主さんも多いですよね。今回はよく見る(聞く)情報のウソ・ホントをテーマにお話していこうと思います。

しつけの常識

ワンちゃんをしつけるうえで「これが大事・常識」という情報は多々ありますがホントもあればウソもあります。厳密に言うとウソではなく古い情報ですね。ワンちゃんのしつけ方は常に進歩しているので、昨日ホントだったことが明日にはウソになったり好ましくないとされることだってあります。そんな古い情報だけど今でもよく聞く情報を解説していきます。

主従関係が大事

この考えは強制・服従訓練からきています。「ほめて伸ばす・叱って教える」の記事でお伝えしましたが、家庭犬として迎えられるワンちゃんが多い現代で、主従関係でしつけをするとうまくいかないこともあり、飼い主さんも望まない方が多くなっています。これはウソというよりも古い情報で、主従関係がなくても愛犬を良い子にしつけることはできます。

仰向けにさせる

ワンちゃんを力ずくで仰向けにさせたりマズルをつかんだりするというしつけ方があります。これは古い情報で、どんなことでもムリにやるのは良くないので「やらなくていい」ではなく「やらないほうがいい」ことです。自分のほうが上なんだと認識させ服従させるための行為で、前述したようにしつけに主従関係が必ず必要なわけではないのでやる必要もありません。

本来お腹を見せるというのは、自分の弱い部分を見せることで敵意はないとか信頼していることで出る行動です。それをムリヤリ仰向けにさせるのは信頼とは真逆の行為。愛犬との関係がちゃんと築ければムリにやらなくても自分からお腹を見せてくれるものです。そんな時にはやさしくなでたりかまってあげてください。

散歩で前を歩かせてはいけない

前を歩くのは自分がリーダーだと思っているからというのはウソで、楽しくて早く前に行きたいだけです。ただ、前を歩かせるとブラインドの交差点で人や車などと事故・トラブルになる可能性があるので、そういう意味では前を歩かせないのは正解と言えます。基本的には自由にお散歩して、必要な時に横について歩くようにトレーニングすることも必要です。

家族に順位をつける

家族に順位をつけるというのは「オオカミがそうだから」というのが根拠となっていますが、その理論もすでに否定されていて順位付けはしないというのが一般的になっています。

ワンちゃんは上下なく人を見ています。ナメられていると感じることがあるなら、それは人間側の勘違い被害妄想です。もしそう感じるのなら飼い主さんなりに根拠があるはずで、そこが改善ポイントかもしれません。

たとえば叱っても言うこと聞かないのは罰として成立してないからで、下に見られているからではありません。ごほうびと罰についてちゃんと理解することで愛犬は言うことを聞いて良い子になってくれます。

しつけ情報を活用するために

ネット・スマホで集めた情報のどれを選んだらいいのか?どのように活用すればいいのかをお伝えします。

情報の信憑性

情報がホント・ウソ・古い・新しいはとても大事です。作成日が新しいからといって情報が新しいとは限りません。日々進歩しているので新しい本当の情報を拾うようにして、定期的に調べてアップデートするようにしましょう。

共感

その情報(しつけ方)に共感でき、やりたいと思えることを実践するようにしましょう。愛犬にそんなことしたくないけど書いてあるからやるというのは飼い主さんにとっても愛犬にとっても良いことではありません。うまくいかない可能性が高いし、やりたくないということは愛犬にとって負担が大きいことだと思うので、やりたくないならやらないほうがいいです。自分に合ったやりたい方法で愛犬に教えてあげてください。

一貫性

しつけとは愛犬とコミュニケーションを取って、一緒に暮らすうえでの飼い主さんの望み(ルール)を伝えることです。ルールがブレると愛犬は困るし、飼い主さんが伝えようとしていることがわからないから言うことを聞かなくなります。最初に決めたルールに沿って愛犬に教えていき、変えるならまた一から教えるようにしましょう。

しつけ方にはいろいろな方法があることはお伝えしましたが、どの方法で教えるかの一貫性も考えると愛犬には伝わりやすいです。できれば同じ人の情報が好ましいですが、少なくとも同じ系統のしつけ方を拾ったほうが飼い主さんも愛犬も覚えやすいのは間違いありません。

いろんな方法の良いところを拾って教えることも可能ですが、その場合は理論を理解してアレンジすることが必要になってくるので飼い主さんも相応の勉強が必要です。書いてある方法を実践するだけなら情報源や系統が同じしつけ方を選びましょう。

家族が居る方は対応や合図を統一することも大事です。各自バラバラで教えて愛犬が覚えられるわけがないので、まずは家族で統一するようにしてください。

情報を活かすも殺すも飼い主さん次第です。上記のことを頭に入れて情報収集して実践してみてください。

ポイント

新しい本当の情報を拾う
共感できて、やりたい方法を実践する
情報源・ルールに一貫性を

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【笑犬】のっぽ

【笑犬】のっぽ

ペット専門学校にて非常勤講師を務め、現在はフリーで「愛犬しつけ方インストラクター」として活動中。『しつけ=コミュニケーション』 という信念のもと、愛犬も飼主さんも楽しく暮らせるようにお手伝いします♪

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