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しつけ

【第5回レッスン】愛犬との理想の関係

飼い主さんにとって愛犬はどんな存在でしょう。家族・癒やしなど人それぞれあると思いますが、愛犬が飼い主さんをどう見ているか気になりませんか?

今回はそんな飼い主さんと愛犬の関係性についてのお話しです。

現在の関係を知る

「しつけ」をするうえでも愛犬との関係性はとても大事になります。まずは、よくある4つの関係性について説明していきます。

他人

飼い主さんを好きじゃないし言うことも聞かないなら「他人」と同じです。そう思われている人はほとんどいないと思いますが、もし心当たりがあるなら一から関係を築くために努力が必要です。

支配・怖い

これは良いとは言えない関係だし、飼い主さんも望んでいないはずですが「叱って教える」とこの関係性に陥る危険があります。以前お伝えしたように、飼い主さんは良い関係だと勘違いしやすいので第三者、特にプロの目で見てもらわないと気づけないこともあります。

表現は悪いかもしれませんが、いじめっ子は楽しく遊んでいるつもりでも、いじめられている側は怖いから愛想よく従っているような関係性ですね。

召使い

みなさんワンちゃん大好きなので、この関係がとても多いと思います。なんでも望みを叶えてあげて多少困ったことがあってもそれすらカワイイ。愛犬も飼い主さんもとても幸せなので良い関係とも言えます。

ただ、困った行動がエスカレートして手に負えなくなった時に飼い主さんでは対応できないので、愛犬は幸せでも飼い主さんはストレスが溜まることもある関係性です。

強い信頼関係

飼い主さんは愛犬大好きでかわいがり、困ったことがあれば望みをちゃんと伝える。愛犬は飼い主さんを信頼し応えようとがんばる。両思いでとても良い関係ですね。

あなたはどれに当てはまりましたか?
理想の関係を築くためにはまず、愛犬との現在の関係をちゃんと把握することからです。他の人から見てどうかで考えてみてください。

ポイント

しつけをするうえで、愛犬との関係性はとても大事
✅ 現在の関係性を把握する

理想の関係とは

言うまでもなく、「強い信頼」のある両思いの関係が理想ですよね。

一緒に暮らすうえで、どちらかに負担がかかるのはよくありません。「支配」「召使い」の関係は偏っているのでどちらかにストレスがかかります。最終的には爆発して精神的・物理的に問題が起こり、楽しい愛犬との暮らしのはずが負担に感じることがあるかもしれません。

お互い理解し合い、尊重しつつ許容できるラインを見つけてルール・関係を作っていく。私はそれが理想の関係だと思っています。

理想の関係を築くために

理想の関係を築くためには、飼い主さんがリードしてあげないといけません。そのためのポイントをお伝えします。

コミュニケーション

いくら具体的な理想があっても、愛犬の気持ちがわからなかったり自分の望みを伝えられなかったら意味がありません。コミュニケーションが取れているのは大前提です。

資源の管理

ワンちゃんは人間でいうと2~3歳くらいの知能と言われています。だから成犬になっても、しつけで手がかからなくなっても管理が必要なくなることはありません。

資源を管理し、飼い主さん経由で提供することによって愛犬とより良い関係を築くことができます。資源というのは愛犬に関するものすべてと言ってもいいですが、今回は以下の3つで説明します。

食べ物・お水など
ワンちゃんが自分では用意できないので100%飼い主さんが管理していると思います。必要な時に必要なだけ提供することが大事です。つまみ食いされたり、必要以上にあげてしまうのは健康上としつけ上よくないので気をつけてください。

おもちゃ・遊び
遊びは良い関係を築くのにも必要ですし、ストレス発散になるので定期的に遊んであげたほうがいいです。

おもちゃを出しっぱなしにしてる人もいますが、できれば遊ぶ時だけ出して遊ばせたり一緒に遊ぶのが理想的です。または「出しっぱなしのおもちゃ」と「特別なお気に入りのおもちゃ」を分けて、お気に入りは飼い主さんが管理しでもいいです。

出しっぱなしだといつかは飽きて新しいおもちゃを定期的に用意しないといけなくなったり、おもちゃ全般に興味を持たなくなったりします。そうすると家具や服、飼い主さんに遊びを求めて困ることも出てくるので、管理してあげることで困ることも減り長期的に楽しく遊べます。

スペース
クレートやケージなど生活や休憩するスペースなども資源と言えます。清潔にするのは当たり前ですが、怖がりで音に反応しやすい子には音が聞こえにくいような部屋にスペースを作るなども管理のうちです。愛犬に合わせて環境を作ることでストレスは減り、結果飼い主さんの負担も減ることになります。

落ち着ける場所を用意してあげることはとても大事で、そこに居る時はそっとしておいてあげるなど対応の基準にもなります。一人で居たい、落ち着きたい時にちょっかい出されるとストレスになったりしますからね。

ポイント

✅ 管理は愛犬が何歳になっても必要
コミュニケーションは必須

管理の重要性

適切な管理でなぜ良い関係が築けるのか?なぜ大事なのか?その理由を説明していきます。

飼い主さんへの信頼

愛犬が望むことや必要な物を飼い主さんが理解し、適時提供・対応することによって
「この人はわかってくれている」
「頼れる存在」
となり愛犬との信頼関係が築けます。

そうすると何か望みがあればまず飼い主さんに確認・要求するようになっていきます。そこで飼い主さんが判断してYes・Noを伝えてあげればいいんです。召使いだとほぼYesしか言えませんが、ちゃんと関係が築ければNoも言えるし愛犬もしつこく要求するようなことはなくなります。

愛犬が安心して暮らせる

飼い主さんが管理しないと愛犬は自分で管理しようとします。よくあるのは、「ごはん」や「おもちゃで遊んでいる」時に手を出すと唸ったり攻撃的になるのは資源を守ろうとするからです。

攻撃的な面が出るのはとても困るし危険なことです。それに、守るためには周囲を警戒したり気を張っていなければいけないので愛犬の負担やストレスも多くなります。

資源を飼い主さんが管理することで「欲しくなったら飼い主さんに頼めばいいや」と愛犬は気を張ることもなくリラックスして暮らせるようになります。攻撃的にもならないので飼い主さんにとっても良い事ですよね。

ポイント

✅ 信頼関係を築いて、愛犬の要求に「No」も言えるように
✅ 愛犬自身が管理するのは負担が多きく、問題行動にも繋がる

シンプルにまとめれば「コミュニケーション」と「管理」ができていれば愛犬と信頼で結ばれた理想の関係を築けるということです。管理していても愛犬の気持ちがわかっていないなどコミュニケーションが取れていないとうまく関係は作れません。

両立して愛犬と楽しい生活を送ってください♪

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【笑犬】のっぽ

【笑犬】のっぽ

ペット専門学校にて非常勤講師を務め、現在はフリーで「愛犬しつけ方インストラクター」として活動中。『しつけ=コミュニケーション』 という信念のもと、愛犬も飼主さんも楽しく暮らせるようにお手伝いします♪

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